湘南よみうり6月1日号 4・5P特集 つぎ、行ってみよう! リタイア後の俺の人生! まだまだ夢の途中! お父さんたちのセカンドステージ
     

昭和22〜24年ごろの第一次ベビーブーム時代に生まれた団塊世代のお父さんたちが、続々と定年を迎えています。早期退職を選ぶ人、就業スタイルを変える人、定年なんてどこ吹く風の自営業の人…。今回は、定年・早期退職後もバイタリティー溢れるお父さんたちに、“夢”の話を伺ってみました。

 

セカンドステージ、今まさにバクシン中! 湘南のお父さん代表
       
 

市役所勤務から、夫婦で喫茶店経営へ

 
 

 藤沢市役所で社会教育、秘書課、環境セクションを担当してきた坂本さん。体力・気力を考えて、十分余力のある55歳で退職し、まったく別の世界である“喫茶店経営”へ飛び込んだ。
 ジャズのナンバー“酒とバラの日々”をもじって、“コーヒーとバラの日々”がテーマ。店内には20年来の趣味である坂本さんが育てたバラが溢れる。バラを喫茶のメニューにと、キッチン担当の奥さんが考案したローズウォーターは、その珍しさからテレビ取材が来るほど。成功の鍵は夫婦の共同作業!

坂本道直さん  
    【前 職】
藤沢市役所
(30年間勤務、55歳で早期退職)
【現 在】
55歳〜カフェ・アダージョ経営
【喫茶店経営の構想期間】
40歳頃より温めていた
   
             
       
 

韓国へ「徒歩2,328キロ感謝の旅」を実現

 
 

 転勤先の韓国で新会社を立ち上げるなど活躍していた間宮さん。5年間の赴任を終え、定年退職を迎えた。ポッカリ空いた心の穴…。そこで考えたのが、お世話になった韓国へ徒歩でお礼に行く旅だった。ルートは鎌倉市役所を出発し、日韓の鯖街道を歩き韓国ソウルまで。事前に長距離を歩く練習を積んだ。
 「本番では宿探しに苦戦した。出発3日後には竹島問題が発生。でも韓国の方は予想以上に親切でありがたかった」。現在、鎌倉市と安東市の姉妹都市交流に向け活動を始めている。

間宮 武美さん  
    【前 職】 広告会社 営業職
(36年間勤務、60歳で定年退職)
【現 在】 60歳〜
「身の丈」日韓交流推進
広告営業職向け講師
【ソウルへの旅の準備期間】
半年間
   
             
       
 

強行犯担当の刑事が、早期退職して僧侶に

 
 

 強行犯罪の刑事としてホシ検挙、取り調べ、死体検視に携わっていた大島さん。遺体と対面するたびに命の重み、はかなさを感じ、「仏様と常に触れていたい。いろいろな人に奉仕したい」と、厳しい修行を経て僧侶となった。収入面での心配もあったが、幸い二人の子どもは独立していて、後は妻と猫と自分の心配だけ。現在は、法事や葬儀をはじめ、講話、本の執筆、家庭菜園と刑事の時には叶わなかった体験ができる毎日だそう。
 「自分が仏になれるまで布教活動をしていきたいですね」

大島 龍穏さん  
    【前 職】 警察官
(35年間勤務、53歳で早期退職)
【現 在】 56歳〜
日蓮宗 福井県妙瀧山
本楽寺僧侶
【僧侶になるための構想期間】
3年
   
             
       
 

ヴァイオリン一筋、生涯音楽家

 
 

 読売日本交響楽団に24歳で入団し、定年退職までヴァイオリン奏者として活躍してきた天江さん。
 「音楽以外をやろうと思ったことはない、というか他には何もできないからね」と話す。現在はトレーナーや個人レッスンなど、後進の指導に力を入れている。生徒は幼稚園児から50代のサラリーマンまでと幅広い。
 「音楽は生活に潤いを与えてくれます。生徒には音楽を長く楽しく続けてほしい。そのためにも、レッスン中はうるさく言いすぎないように注意しています」

天江 光雄さん  
    【前 職】
読売日本交響楽団 ヴァイオリン奏者
(36年間勤務、60歳で定年退職)
【現 在】50歳代〜
藤沢ジュニアオーケストラトレーナー
68歳〜 アマティ ヴァイオリンクラス講師
【教室開校までの構想期間】
30歳代より考えていた
   
             
         
 

地域デビューは気負わず、無理せず
 団塊世代に交流の機会を提供している鎌倉団塊プロジェクトの坂齋さんは、自身も早期退職した後、鎌倉中央公園で田んぼや雑木林での作業に関わりながらこのプロジェクトの立ち上げ・運営に携わっている。
「鎌倉団塊プロジェクトは、NPO活動の一環として平成18年に発足しました。定期的に交流会を行い、イベントの内容により興味を持った方が自由に参加されます」
 昨年秋には、建長寺にて4回目となる地域デビューイベントを開催し、100名以上の方が集まった。法話、お経、座禅、コンサート、男の料理教室と、かなり充実した内容に、参加者も大満足だったそう。
 「今月から毎月1回『出会いの場』としてギャラリー“ジャックと豆の木”(鎌倉市由比ガ浜)を開放いたします(詳しくはTEL.0467(23)3000 鎌倉市役所内 鎌倉団塊プロジェクト)。これは参加者の方から、もっと定期的に交流の場をと要望があったからです」そう語る渡邉さん。
 参加者は年齢も様々で、年代を超えた知り合いもできる。このプロジェクトはもちろん鎌倉以外の参加者も大歓迎。「無理に友達を作ろうとしなくても大丈夫。みなさん自由に楽しんでいます」と参加を呼びかけている。

   
         


読者アンケート結果発表「定年退職への準備・心がけは?」
 

 湘南よみうり読者のみなさんにアンケートを実施したところ、次のような回答結果になりました!ダントツ1位の「散歩する・旅行する・趣味を見つける」では、「夫婦二人でキャンピングカーで旅をする」「仕事で携わったことを、趣味に昇華させる」など、気持ちも時間にもゆとりができる時期だからこその回答でした。2位の「何もしていない・考えていない」では回答者に30代・40代の方が多く、う〜んと納得。ご協力ありがとうございました。

 
本音がチラリ!? 家族の声  

●4年前に定年退職。1年ほど就職活動をし、その間2回大病。2年ほど前から近所で働いている。そこもあと2年で定年なので、何とか再々就職を!(女性62歳)
●会社以外の人とつながりを持って!(女性60歳)
●妻としては、留守がいいのよね…。(女性49歳)
●60歳定年は早すぎる。(女性59歳)
●自立してほしいからあまり手助けしないようにしている。 (女性50歳)
●定年退職直後はヘソを曲げてイライラしていたけれど、今はお互い思っていることを言って、ジョークでかわしたり、結構楽しくやっている。 (女性61歳)
●第2の職場への出勤が1時間早まり、私も朝食のバックアップを頑張っている。新しい職場でも活躍してくれるように。(女性56歳)



忘れちゃいけない! 定年・早期退職時にやっておくべき手続き
退職後の健康保険を検討

「任意継続」にする場合はお住まいの地域の社会保険事務所へ、「国民健康保険」にする場合は市役所へ。共に、退職の翌日から20日以内の手続きが必要。

雇用(失業)保険の手続き

雇用保険に20年以上加入していた人は、再就職先が決定するまで最大で150日分の失業給付が受けられる。ただし、失業給付受給期間は老齢年金の受け取りは不可(60〜64歳の間)。ハローワークで相談できる。

退職金の受給

退職金の額、一時金としての受給か年金形式での受給かを在職中に会社に確認。一時金での受け取りの場合は「退職所得の受給に関する申告書」を会社に提出する。発生する税金についても確認したほうがよい。

年金の請求

58歳の誕生日を過ぎると「年金加入記録のお知らせ」が届くので、近くの社会保険事務所へ相談に行くとよい。そこで「年金加入履歴の確認」と「もらえる年金額の見積」をしてもらえる。また、今年の10月までに被保険者および受給者すべてに届く「ねんきん特別便」では最新の加入記録を確認できる。受取額の試算は社会保険庁のホームページで誰でも確認できる。



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