「湘南よみうり」2007.9.1月号(No.333)
 
 
トップインタビュー/ 甘糟 幸子氏(作家)
 ≫人生の達人に聞く! 「元気の秘訣!」
 ≫
TOP in SHONAN/
  田島 義隆氏(田島株式会社)
  長岡 紀雄氏(株式会社 観音崎京急ホテル 取締役社長)

 ≫
95歳!ハナさんがやってきた!/本音の介護エッセー
 ≫
ある教室の風景
 ≫
その他、地域情報やプレゼントも満載
 ■
バックナンバー


 
     

 NO.158小栗判官と照手姫

「草がのびるように」
甘糟 幸子氏(作家)


 合掌造りの黒光りする太い梁に、大正時代の家具が融けあう甘糟邸。センス良く住まう甘糟さんは、鎌倉の暮らしを愛し、その四季を背景にした老いへ向かう主婦の内面を小説にする。



白石先生<プロフィール>

1934(昭和9)年生まれ。早稲田大学在学中に、「東京大学新聞」第1回五月祭賞に小説が入選。出版社系週刊誌草創期に、向田邦子氏らとフリーライターの事務所を持って活躍。結婚し鎌倉に移り、植物エッセイでナチュラリストの草分けとなる。著書に『野草の料理』『野生の食卓』『花と草木の歳時記』『料理発見』など。小説に『楽園後刻』、短編集『白骨花図鑑』。鎌倉市在住。



 
 
人生の達人に聞く!「元気の秘訣!」

 9月の第3月曜日は敬老の日。湘南には歳を感じさせず、元気に過ごしているおじいちゃん、おばあちゃんがたくさんいます。現役で働いている方、元気に趣味にいそしんでいる方、老人会などでリーダー的存在な方…。今回、そんな人生の達人たちに「元気の秘訣」を聞いてみました。あなたも参考にしてみて!



   
                   Vol.127
「刻々と変化する風を新しい力に・・・創業99年」
田島 義隆氏(田島株式会社)

 明治42年の創業以来、「酒屋の合名さん、合名さん」と多くの人に親しまれ、平成10年に株式会社となった田島株式会社。3代目代表取締役社長として、新しい時代を担うの田島義隆氏(63)。
 「もともと家業を継ぐ気などありませんでした。小学生の頃から機械いじりや、アマチュア無線が大好きで、将来は技術者や研究者を夢見ていました」と振り返る。
 小学校に上がる時に、父親が亡くなり、創業者であった祖父に跡取りとして厳しく育てられた。「自分の手やカラダを動かして何かやるより、頭を使って周りを動かすことを考えなさい」と何度も言い聞かされたという。小学校の夏休みに作った携帯ラジオを祖父に壊され、悔しかった思い出もある。
 青春時代は、家族の期待に抵抗したり、反発したり。進む道や生き方など、多く悩んだ時期でもあった。進学で無理やり意を貫こうとし、悲しむ周囲の表情を見渡した時、「大切な人に迷惑をかける人生は嫌だ」とふと我に返ったという。その後、商業を学び、家業を継ぐべく決心を固めていった。
 「社長となった今も、子どもの頃と変わらず、何でも自分で手を動かし、まずはやってみないと気がすまないところがあります。社内のシステム導入など、学校に通い研究して、自ら導入しました」と笑う。
 法律の規制や時代背景、経済の流れなど、酒屋を取り巻く環境は刻々と変化してきた。酒屋業を軸に、その波の先々を確実に捉え、伸びて来た同社。現在は酒問屋としてだけでなく、小売り、食品販売、不動産、飲食業など事業の幅を広げ、分析好きで現場主義の社長の気質が生きている。
 今年7月からは、地元藤沢ロータリークラブの54代目の会長に就任した田島氏。
 「ロータリークラブは創立100年を超えた、世界最大のボランティア団体。政治や宗教を超えて奉仕の精神で成功した団体と言われています。湘南地域でも、ビーチクリーンなどさまざまな分野で、大小のボランティア団体が多く誕生しています。ロータリーならではの世界規模の活動についてもっとアピールしていきたいですね」と豊富を語る。
 来年100年を迎える自社の経営、湘南地域で最も歴史あるロータリークラブの活動。どちらも地域のリーダーとしての重みを感じながら、意欲的に新しい時代を作っていきたいと話す。

   
                   Vol.127 y
「地元に愛されるホテル――それが理想」
長岡 紀雄氏(株式会社 観音崎京急ホテル 取締役社長)

 「ホテルマンの面白さは、何よりもお客様との交流。お客様が再度ご利用される際に顔を覚えていて下さることもあって嬉しいですね」。
 そう語るのは、昨年4月に『観音崎京急ホテル』専務・総支配人として就任し、今年の2月に取締役社長となった長岡紀雄氏(49)だ。その経歴は一風変わっている。
 「京急グループは交通事業がメインで、他に不動産やレジャーなど77社あります。実は入社当初、私は鉄道マンでした」。大学を卒業し入社後、京急電鉄川崎駅の改札係を経験。その後電車の車掌を務め、25年の勤続表彰を受けた。「車掌経験があるホテルマンなんて、同グループならではでしょう」と笑顔がこぼれる。
 転機が訪れたのは5年前。東京・台場の『ホテルグランパシフィック・メリディアン』に配属された。「そこでサービス業の面白さにハマってしまったんですね」と当時を振り返る。
 『観音崎京急ホテル』配属となると、自然に囲まれた観音崎の立地条件を、十二分に引き出す戦略を練り始めた。「現在ウェディングに力を注いでいます。絶好のロケーションを生かさない手はない」。今年6月にはチャペルが完成。海に向かうバージンロードが特徴だ。「海外ではなく、国内の地元で行えるウェディング。リーズナブルで、ゆっくりくつろげる空間を作りたい。地元に愛されるホテルになってほしい」。
 周辺の環境も追い風だ。今年4月に横須賀美術館がオープンし、観音崎への注目度が増している。また敷地内のスパ施設『SPASSO』は同ホテルの売りの一つだ。「父は釣り、母と娘はスパ、子どもたちはプール、祖父や祖母は美術館へなど、老若男女が楽しめる環境がある」。多目的な3世代家族が、1日飽きずに楽しめるホテルが目標だ。「別行動しても午後にはホテルで合流し、一緒に食事を取る。そんな家族団欒の場が理想です」。より一層、顧客のニーズに合わせた宿泊プランを展開する予定だ。
 常に数ヵ月、1年先を見越して行動するという長岡氏。多忙な毎日の傍ら、他の街に足を運び、自らの目で見て集客へのヒントをもらうこともあるという。
 「スタッフには若いうちにいろいろ経験させてあげたい。スタッフと共にこのホテルがどう成長するのか、楽しみです」とホテルを見渡した。


      
 | トップページバックナンバー会社概要会社沿革編集部より問合せ
湘南よみうり新聞社 〒251-0052 神奈川県藤沢市藤沢496 藤沢森井ビル1階 Tel.0466-50-5088 Fax.0466-50-5077